おきばりやす まいこちゃんについて

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

 

この度は皆様に寂しいお知らせがあります。

4月15日にご報告させていただいた、おきばりやす まいこちゃん(まいちゃん)のことです。


あのブログの後、

抗がん剤の効果が現れず

治療に対する嫌悪感(スタッフへの嫌悪感も・・・)がでてきていました。

なかなか、予後が厳しい状態でしたので

ねこの病院のスタッフで何度も何度も話し合いを重ね、

「治療でしんどくなるのは避けたい」

「人のことを好きなままで最期を迎えて欲しい」

という思いから、対症療法に切り替えることにしました。

 

その後、調子に波がありつつだんだん下降傾向に・・・

 

4月25日(月)には自分で立つことすらままならなくなり、もういよいよかという状態でした。

その日はまいちゃんが元々住んでいた、動物病院 京都(本院)につれて帰り

スタッフがずっとつきっきりで体をなでていました。

本院でお世話になっていたスタッフたちにも触ってもらえて満足そうでした。

 

そして

4月26日(火) 2:40頃に虹の橋をわたりました。
8年というにゃん生を全うしました。


 

←いただいたたくさんのお花に囲まれて

  とても幸せそうです

 

 

 

 

8歳 とパッと聞くだけだと短いにゃん生に思えるかもしれませんが、

振り返るとまいちゃんらしく駆け抜けた8年だったのではないかと思っています。

スタッフ、飼い主様に愛され続けた8年間でした。

皆様 本当にありがとうございました。

 

『まいちゃん!また会える日まで!!』

 

 

 

 


動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子
スタッフ一同

おきばりやす まいこちゃん(病院猫)について

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

 

いつも皆様に可愛がっていただいている病院猫(看板猫)
「おきばりやす まいこ(以下、まいちゃん)」ちゃんについて皆様にご報告があります。

 

そういえば最近、「キャットウォークに不在だわ」「Twitterへの登場頻度がすくないわ」
と思ってくださっていた飼い主様もいらっしゃるかもしれません。

※ご来院されて直接お話させていただいた飼い主様はご存知の内容です。


実は、まいちゃんは現在ある病気と闘っています。

 

2022年2月末に「いつもと比べてご飯の食べが悪く、少し痩せてきた気がする」と

当院看護師の山脇から報告を受けました。

もともと左腎が萎縮傾向だったので、腎臓病の悪化を疑いましたが、

結果は誰も予想していなかった、もっと悪いもので・・・・・・

 

消化管(腸)の周りに腫瘍が見つかりました。

加えて、腎臓の見た目も腫瘍を疑う変化がありました。

 

腫瘍を細胞診検査して、外部検査に出したところ

「低分化型リンパ腫」という診断が返ってきました。

見つけた当初は

「なんでまいちゃんが・・・」「まだ8歳なのに・・・」

とスタッフ一同ショックを受けましたが、

今は、まいちゃんにとって何をしてあげれるのか?何がまいちゃんにとって幸せなのか?

をスタッフみんなで考えながらまいちゃんに機嫌よく過ごしてもらえるように頑張っています。

 

 

まいちゃんは現在、抗がん剤を定期的に頑張りながら過ごしています。

治療のしんどさや腫瘍自体のしんどさにより、本猫の体調が優れないこともあります。

キャットウォークに出る頻度は以前より減るかもしれませんが、出たいときには出ています。

まいちゃんに会うことを楽しみにしてくださっている飼い主様には申し訳ありませんが、

まいちゃんの気分で生活してもらっていますので、優しく見守っていただけると幸いです。

 

←先日、すごく久しぶりに暖かい日の定位置に登りました!

 

 

 

 

 

 

 


動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子
スタッフ一同

 

谷田家にゃん日誌 vol.50 ~これって遊び?それとも止めたほうがいいの?~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

 

ようやく春の訪れを感じるようになってきた今日このごろ
ですが、まだまだ朝晩は冷え込みますね。
季節の変わり目は人も猫ちゃんも体調を崩しやすいのでご注意ください。


さて、

くりおばあちゃんの許可を得たのか得ていないのか・・・

というようなやんわりした感じで一緒の空間で過ごすことになった

陽坊っちゃん。

 

しばらくすると、よく飼い主様からもお伺いするあの現象が

我が家でも観察されました・・・

それは・・・

新入りさん、気を使わない問題!!

 

以前にもお伝えしたように、子猫はとにかく「遊びたい」ので

成猫さんだろうが、シニア猫さんだろうがお構いなく、

「かまって、かまって~~~」と行きがち・・・

先住猫さんの方はもちろん、迷惑千万です・・・・・・

 

ここで生じるもう一つの問題が、先住猫さんとの取っ組み合い(のケンカ?)

「これって大丈夫ですかね?」「人間が止めなきゃいけないんじゃ・・・」

とご相談を受けることの多い1つです。

谷田家の教育方針としては

『やられろ、やられろー』

です。

その結果がコチラ↓↓

 

 

 

 

 

というのも、猫社会のことはやはり猫ちゃんの方が知っています。

「他の猫との接し方」

「社会性の身につけ方」

「噛み加減の強さ」

等を教えてもらうには、先住猫さんに教育してもらうのが手っ取り早いのです。

(人ではどうしても教えられない部分があります・・・)

 

注意点として

・先住猫さんがやられっぱなしでないか?

・血が出るような傷をしていないか?

を見てください。

上記のことがあれば、人が介入して一旦クールダウンさせるほうが良いでしょう。

 

うちの場合、先程の写真を見てもらうと

くりばあちゃんのほうが強いのは一目瞭然!(手が早いんですよね・・・)

そのためこれらの時、谷田は微笑ましく(?)ソファーから見守っていました。

その結果、陽坊っちゃんも少しは学習したらしく

「くりばあちゃんを無闇に叩くな!返り討ちに合うぞ!!」を習得しました!


多頭飼育、初チャレンジで困ったことがあれば

ご相談いただけると幸いです。

 

動物病院 京都
ねこの病院 
院長 谷田美和子

ねこちゃんの病気の話 3 ~甲状腺機能亢進症~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

いつも、谷田家にゃん日誌というくだらないブログにお付き合いいただいて
ありがとうございます。

今回は、ちょっと真面目な病気の話
谷田家のくりさんも闘病中の甲状腺機能亢進症についてです。


『甲状腺機能亢進症』

1 甲状腺とは?
  首の中央部くらいにある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています
  甲状腺ホルモンは全身の代謝にかかわる働きをしています

2  甲状腺機能亢進症とは?
  甲状腺の結節性過形成、腺腫、腺癌などにより甲状腺ホルモンが過剰分泌される病気
  高齢の猫ちゃんの代表的な内分泌疾患

3  症状は?
 ・体重減少
 ・食欲増加
 ・多飲多尿
 ・活動性の亢進、性格の変化
 ・被毛粗剛
  などが一般的ですが、食欲低下や嘔吐、下痢が起こることもあります

4 診断は?
  ・血液検査(血中サイロキシン、T4)

5 治療は?
  ・内科療法
  抗甲状腺薬(チアマゾール)の投与

  ・外科療法
  甲状腺の摘出術

6 治療後の経過観察は?
  内科療法を行う場合、最初に飲み続ける薬の量を決定するまでの間に
  2~3週間毎の定期的な以下のチェックが必要になります
  ・T4濃度の測定
  ・貧血のチェック
  ・腎数値のチェック
  ・血圧のチェック
  ※甲状腺機能亢進症では、もともと抱えていた腎臓病が隠れてしまうケースがあります。
    その場合、治療を行っていくともとの腎臓の悪さが明るみに出ることがあるので
    定期チェックは欠かせません。

7 治療期間は?
  内科療法の場合、基本的には生涯に渡って内服の投与が必要になります。


さて、今回はちょっと真面目な病気のお話でした。

8歳以上の猫ちゃんがいらっしゃる方は、

1年に1回、血液検査の中にT4を組み込んでおくことをおすすめしています。

 

動物病院 京都
ねこの病院 
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.49 ~ついにご対面~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

 

この一週間「誤食」での来院がなさそうでホッとしています。

 

さて、前回子猫のエネルギー発散の重要性についてお話しましたが、
いよいよ、ご対面の準備をしないといけません。


一般的なご対面の仕方は以下が良いとされています。

 

それを受けて、谷田が実施していた方法がこちら。

【図 差し替え予定】

 

・・・・・・しかし・・・

さすが、多頭飼育で14年過ごしていただけのことはあり

「完全無視」を決め込むくりさん。

まぁ、これくらいの反応のほうがよいのですが・・・

一般的なやり方が谷田家では無意味だなと感じた瞬間でした。

そうこうしている間に、陽坊っちゃんが隔離の柵を飛び抜ける頻度が増え

一緒の空間で過ごすようになったことは言うまでもありません。


~多頭飼育を始める方へ~

谷田家の子たちは小さい頃から多頭飼育に慣れているので、

今回もあまり抵抗なく受け入れてくれましたが、

一人っ子生活が長い猫ちゃんだとうまく行かない場合があります。

多頭飼育を成功させるコツは『無理をさせないこと』だとおもいます。

「絶対仲良くなってほしい!!」「猫団子で寝てほしい!!」

というのを無理強いしないであげてください。

同じ猫でも性格もパーソナルスペースもそれぞれです。

(※クラスでも日常話したりはするけど、あまり一緒に遊ばない人っていませんでしたか?)

離れ離れで寝ていても、

 『顔を合わせるなり怪我をするような喧嘩をする』

というのがなければ花丸だと思います!

 


動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.48 ~オイラは遊ぶことが仕事なんです~

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。

本日はバレンタインデー!
ですが猫ちゃんには危険がいっぱい(?)のイベントです。
理由は2つ

・チョコレートの誤食
 正直ワンちゃんほどは頻度は高くないかと思います
・ラッピングのリボン類の誤食
 コチラのほうが頻度が高く、かつ重症になりやすいので注意です

ねこの病院に来られている患者様で上記の来院がないことを望んでいます。


さて、前回なかなか消えないクリプトスポリジウムに悩まされた谷田ですが

自宅に連れ帰った後も熱湯消毒は続けました

トイレを2個用意し

毎日、出勤前に熱湯消毒し帰宅して洗って翌日また使う

というのを繰り返していました。

 

←くりさんと陽坊っちゃんのケージの間にシートを敷いて、

   トイレの砂が飛び散っても大丈夫なようにもしてみました

 

 

 

※実は1ヶ月後くらいで再チェクしてまだ陽性だったのにはさすがに敗北宣言しました・・・

 

家に連れ帰った後は基本的にケージの中で過ごしていたので

くりさんも

 

 

 

 

 

 

 

「なんかおるなー。なんやあれ?」

程度の感想でした。

 

ただ、しばらくすると

陽坊っちゃんの本領発揮・・・

「だせー!」「遊べー!!」「かまえー!!!」

と泣きわめき、部屋の中はぐっちゃぐちゃ・・・・・・

それはそうです。

遊びたい盛りの幼稚園~小学校低学年くらいの子供に

「家から出ちゃダメ!ゲームも禁止!!」

と言っているようなものですから・・・そりゃまぁストレスたまります。

このままだと、問題行動に発展する可能性もあるので

 

←何故か得意げな表情・・・

 

 

 

 

 

廊下を開放して、一日のうち何回か遊ばせるようにしました。

子猫は食べること、眠ること、遊ぶことがお仕事ですからね。

その結果、少し落ち着く時間が増えました。


子猫ちゃんと過ごしている皆さんへ

子猫ちゃんがやんちゃすぎて困る、なかなか寝てくれない、甘噛みがひどい

というとき、十分なエネルギー発散ができていない可能性があります

今一度、一日の遊ぶ時間や内容を見直してみてくださいね。

 

一日中、家の中で自由に過ごさせてあげたらいいんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが谷田は「家に人がいない時はケージ派」。

これは約12~13時間の留守中に誤食や怪我などの事故から猫ちゃん自身を守るため。

 

「うちの子お利口だからそんなことはない」は通用しないと思っています。

『子猫は何をするかわからないので信用しない』が

谷田 一個人、いままで猫ちゃん10頭と生活してきた教訓です。

あくまでも個人の感想なので、ケージ強制ではないことだけご注意くださいね


動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.47 ~お久しぶりですクリプトさん!~

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です

2月になり
暦の上では春らしいですね
まだまだ寒いですが・・・

さて、前回のにゃん日誌にてなかなか軟便が治らず
外部検査を実施した陽坊っちゃん。
今回はその後のお話をしたいと思います。


まずは再度検査結果を載せてみます

 

 

 

 

 

 

 

陽性(+と表示のあるもの)は

①猫コロナウイルス
 「コロナ」と聞くと、昨今私達人の世界ではやっているCOVID-19を連想しますが、
 全く別のコロナウイルスです。
 猫ちゃんのコロナウイルス感染症には
 FECV(腸コロナウイルス)とFIPV(猫伝染性腹膜炎ウイルス)
 の大きく2つのタイプがあります。

 今回、陽坊っちゃんは臨床症状などからFECVタイプでした。
 基本的に腸コロナウイルス自体の病原性はさほど高くなく
 症状も軽症なことから対症療法を施すことが一般的です。
 (※つまり、目くじらを立てて倒す相手かというと・・・という解釈)

 

②クリプトスポリジウム
 原虫(寄生虫感染)の病気
 今まで何頭もこの検査を実施してきましたが陽性出たのを見たのは初めてです。
 そして・・・
 「お久しぶりです!」となりました
 実は、大学のときに寄生虫研究室に所属していたので割と顔なじみの寄生虫だったのです。

 この寄生虫も重篤な症状は起こしにくく、自然治癒することが多い。
 加えて日本では抗クリプトスポリジウム薬はなく・・・
 (※こちらも、①と同様のニュアンスですね)

 しかし公衆衛生上は重要な寄生虫だったりしますので
 糞便中に排出されたオーシスト(寄生虫の卵)を死滅させ再感染させないことが重要
 

ということで、結局「コレ!」という治療がないため
ひとまず
「寄生虫には熱湯消毒」という恩師の言葉を思い出しながら
ひたすらケージ、タオル、トイレを熱湯消毒
そうすれば陰性になり晴れてお家にお迎えすることができるだろう!
ということで頑張ってみました
スタッフの皆も協力してくれました。ありがとう。

 

・・・・・・10日後・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

あんなに頑張ったのに・・・さすがに少し疲れました・・・

寄生虫感染で来院される方にお話している熱湯消毒。
かなり大変ですし、消えていなかったときの精神的疲労が…身にしみて実感しました。

熱湯消毒頑張ってくださっている患者様、心からありがとうございます。


さて、さすがにこれ以上病院に置かせてもらうわけにも行かないので

自宅でも

①熱湯消毒を行う

②しばらくはケージから出さない

③くりさんとは接触させない

という条件で、旦那さんとも合意し自宅につれて帰ることにしました。

 

いよいよ、2頭との生活のスタートです
ここから一体どんな毎日が待っているのでしょうか?

続きは次回をお楽しみに

 

動物病院 京都
ねこの病院 
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.46 ~なかなか良くならない軟便の正体は?~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

さて、早くも1月が終わろうとしています。
今月は
「うちの子、雪が好きみたいで遊んでたんです」
なんていうお話をちらほら伺いました。
「ね~こはこたつで丸くなる~」は現代っ子のねこちゃんたちには古いのでしょうかね?

さて、前回の谷田家にゃん日誌で
新入りさんから感染しうる病気についてあげましたが、
病院での隔離生活についてお話しましょう。


院内での検査を一通り終えて、特に問題なく

陽さん優秀じゃないか!

と思いましたが、一つだけ問題が残っていました。

それは・・・

なんか軟便が続くな・・・

この時点で院内でできる駆虫などは済ませていました。

念の為、外部検査を出しておこう!

と思い、「下痢パネル」を提出しました。

これは、糞便の中のウイルス・細菌・寄生虫などの遺伝子を

PCR法(今話題ですね)によって検出するものです。

 

・・・・・・さて、結果はというと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

・猫コロナウイルス

・クリプトスポリジウム

が陽性・・・またなぜこのウイルスと寄生虫なんだい・・・と思いました。

詳しい結果の解釈については次回お話したいと思いますのでよろしくおねがいします


軟便が続いている猫ちゃんは
上記のような外部検査をやっておくと良いかもしれません。

診察の際にご相談いただければ幸いです。

 

動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子

ねこちゃんの病気の話 2 ~くしゃみ、鼻水 編~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。

 

今月は雪が降ることも多く、寒い日が多かったです。
そんな中こんなご相談がよくありました

「くしゃみするようになったんですよね~」

「鼻水がでて…」

人だったら風邪かな?と思う症状ですが、ねこちゃんはどうなのでしょうか?

そこで、今回はくしゃみや鼻水が出た際のねこちゃんの病気をご紹介します。


初めにこのブログを見ている皆様に質問です

□ねこちゃんのご年齢は?(子猫さん?成猫さん?シニアさん?)
□症状はいつから出ていますか?
□症状が出始めてから現在まで、悪化はありますか?
□鼻血はでますか?
□鼻が腫れたりしていませんか?

 

まず多いのが
①「感染症」疑い
 ・若齢であるor若齢から症状がある
 ・鼻水は膿っぽい
 ・ワクチン未接種
 などが当てはまることが多いです

この場合、適切な抗生剤や点鼻薬の使用で症状の改善を目指します。
鼻づまりの症状がひどく、呼吸困難や睡眠障害がでているようなこの場合
ネブライザーという治療を行うことで症状が改善する場合があります。

 

次に少し注意が必要なものです
②「鼻腔内の腫瘤」「鼻腔蓄膿症」 疑い
 ・高齢で初めて症状が出た
 ・症状が慢性化している、①の治療で改善しない
    ・基本的に鼻が詰まっている
 ・鼻血が出る
    ・鼻筋が腫れてきた 
 などがある場合、やや注意が必要です

 

←CT検査および組織生検にて
  鼻腔リンパ腫と診断されたねこちゃんの
  鼻付近を拡大したものです

  鼻筋が左右で非対称です

 

 

この場合、一般的な感染性鼻炎の治療を実施して改善を認めない場合は
より詳細な検査(CT検査や組織生検等)で原因を突き止め、それに応じた治療を行うほうが良い場合もあります。
こういった長期の症状の場合、診察の際に詳しくお話させていただきますので
お気軽にご相談ください。


また、上記には上げていませんが
鼻ぺちゃ猫種さん(ペルシャさん、エキゾチックさん等)やスコティッシュ・フォールドさんも
鼻関係の疾患が多い猫種さんになりますので
何か気になることがあればご来院ください

 

動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.45 ~新しく猫ちゃんを迎えるときの準備②~

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。

2022年がスタートしもう10日が経とうとは…
こうしてあっという間にまた1年が過ぎそうな気がしてなりません…

 

さて、2週間ほどご無沙汰だったブログですが
続きを書きたいと思います。
(実は谷田母からもいつ更新するねん?と言われていたり…)

 

前回は「新しく猫ちゃんを迎えるときの準備①」と題して
先住猫さんの準備の話をしました。

今回は、新しく迎える側の猫ちゃんの準備です。
では行ってみましょう!


新しく迎える猫ちゃんの準備として最も大切なのは・・・

そう!

「感染症のチェック」です!!

これは、新しく迎える猫ちゃんの健康問題にも関わる他

先住猫さんにうつしてしまう病気がないかを把握するためにも非常に重要!!

院内でチェックできるものとして以下が挙げられます。

 

①ノミ・マダニなど外部寄生虫の有無&駆虫
  特にお外出身の猫ちゃんは駆虫が望ましいです。
  家の中にノミが入ると越冬するという報告もあるので注意しましょう。
  人の血を吸うこともあり、強いかゆみを伴います。
  一昨年、当院スタッフの山脇も自宅で甚大なノミ被害に合っています…。
  

 

 

 

 

②猫上部気道感染症の有無
  主に症状から判断します。
  より詳しい検査(どのウイルスや細菌がいるか・いそうか)は外部検査になります。

 

③腸内寄生虫感染の有無&駆虫
  糞便検査によって判断します。
  顕微鏡で観察することで以下のような寄生虫の卵を見つけます。
  ※一部、院内の検査で発見しづらい寄生虫や検便時に虫卵が排出されていない可能性もあるため数回検査が望ましいです。


白矢印:回虫卵、黄色矢印:コクシジウムオーシスト

 

④ウイルス検査
  猫白血病(FeLV)や猫エイズ(FIV)の検査
  血液の検査で判断します。
  お外出身の猫ちゃんはチェックが望ましいです。
  ※検査時期によっては正確な判断が行えない場合もあります。詳しくは診察時にお尋ね下さい。

 

⑤皮膚糸状菌症の有無
  猫ちゃんの顔付近に多く見られるカビによる皮膚病です。
  痒みを伴うことは稀ですが、脱毛や皮膚の苔癬化(ガサガサ肌)がみられます。
  人にも感染する病気ですので注意が必要です。
  (ちなみに感染すると結構かゆいです…)
 

 

 

 

 

写真左:ウッド灯で光る感染毛
写真右:顕微鏡で見た糸状菌の胞子


いつになく、ボリュームの多い内容になってしまいました…
それだけ重要ということだと思っていただけると幸いです。

上記の健康チェックが終わるまで
可能な限り先住猫さんとの接触は避けて下さい。

我が家は、住まいの関係で接触を避けることが難しかったため、
健康チェックが終わるまで病院に預けていました。

もしも、お家での隔離が難しいようであれば病院を利用していただくことも可能ですので
ご相談くださいね。

 

動物病院 京都
ねこの病院 
院長 谷田美和子

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