谷田家にゃん日誌vol.10 ~侮ってはいけない、猫かぜ~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。

最近は朝晩が冷え込むようになりましたね…。
先日も、涼しくなったから?なのかお腹を壊してくる猫ちゃんもチラホラ。
皆さま季節の変わり目にはご注意くださいね。

さて、どんちゃんのその後のお話です。

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うんちが出てほっと一息のどんちゃん。
しかし、目の調子が一向に良くなりません…
鼻水くしゃみは改善したんだけどな~。

実際のお写真がこちら(もっと成長した時のものですが…)
見えづらくてごめんなさい

目が見えていない様子…
病院の先生からは「もう治らない」と言われました。
我が家の家族は
「なにか障がいがあったとしてもそれはその子の個性」
「機嫌よくその子のにゃん生を過ごしてくれたらよい」
というような考えだったため特に精査やこれ以上の治療を行いませんでした。

 

おそらく「眼球癒着」という状態でした。
←カラーアトラスより
結膜同士の癒着や結膜と角膜(目の表面)が癒着する病態です。
猫ヘルペスウイルス(猫かぜの代表格)の感染により、
結膜の傷口から滲出液が分泌され癒着を助長します。

 

治療法としては
・抗ウイルス薬の点眼や投薬
・軽度の癒着であれば剥離
などがあります。

(写真、参考文献:カラーアトラス よくみる眼科疾患58)
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どんさんは上記の治療を実施していないので、治療への反応は不明ですが
子猫を飼い始めた方は以下を注意してみてください

①目やに・くしゃみなどの症状が出ている場合、病院で診てもらいましょう
②重度の症状を呈している場合、治りが悪い・症状が残る可能性もあります
③ワクチン接種は必ずお願いします
 ワクチンの接種によってヘルペスウイルス感染を予防できる可能性があります(ただし、100%ではありません)
 特に多頭飼育の方はお家で蔓延する可能性もありますので実施しましょう!

 

では、また次回
皆様と元気にお会いできることを楽しみにしています。
なるべく毎週月曜日に更新できるように頑張ります!

 

動物病院 京都
ねこの病院院長 谷田美和子

2020年夏一大事件簿~ノミ被害編~

こんにちは。
動物病院京都ねこの病院、看護師の山脇友香理です。
異常な暑さ、コロナ禍の中、皆様この夏はいかがお過ごしになられたでしょうか。
我が家ではコロナ禍ならぬ、ノミ禍に大騒ぎする事件が起きました!!

8月初旬、「最近何か虫によく刺されて痒いな~」と思っていました。
ある日、我が家はミニチュアダックスフンドを飼育しているのですが、その子のケージをお掃除していると・・・
「ん??この茶色いのはノミの死骸??」 おかしいな、毎月予防薬飲ませているし(犬はフィラリアとノミ・ダニ予防薬が一緒になった経口タイプ)
7月は雨ばかりでお散歩にも行っていないし、毎週シャンプーもしているのになんでだろう??と思っていました。
が、これはまだまだ序章に過ぎませんでした。

数日後、飼い犬の顔に生きているノミが!!
嘘!?と目を疑いました。
一体どこから入ってきたのか!?その時はまだ気づいていませんでした。
とりあえず、ケージ内の敷物や、普段いる場所のカーペットのお洗濯。
でもおかしい、どこから入ってきたんだろう??
まさか・・・
実はそのちょっと前にのら猫さんが、我が家の縁の下で出産していたので、もしかして・・・と思い
普段あまり入らない座敷の畳の上を目を凝らして見てると、ピョンピョン何か黒いものが飛び跳ねています。
そうです、座敷の畳でノミが繁殖していたんです。
  ↓↓↓


(写真では大きく見えますが、実際はゴマ粒より小さいくらい)

母に話すと、実は私も最近何かに刺されていて、すごく痒かったんだと言い、父も同じく刺されていました。
ノミに刺されると蚊に刺された以上に痒く、痒みも長期化します。
市販の塗り薬で痒みがマシになる場合もありますが、またすぐに痒くなります。
刺された場所は主に足首や足の甲、またカーペットに横になったりしていたため、背中や腕、お腹にも刺し傷がありました。
   ↓↓↓実際に咬まれた足(;_;)

それからノミ退治に大忙し。

以下記載内容は我が家のノミ退治の方法です。
もし、同じ被害に遭われている飼い主様がいらっしゃれば、参考にしてみてください。

① ペットにノミダニ予防薬を投薬する(我が家では毎月投薬しているのでこれはOK)

② 捨てれる布製の物(カーペットやペットのベッドなど)は捨てる  
  捨てられない布製品は熱湯をかけてから洗濯  
  乾燥機をかけれる物は70度殺菌コースで乾燥  
  ノミの卵は高温を苦手とするので、カーペットや布製品に付着している事が多いです

③ 畳の場合は畳に針を刺して噴射する殺虫剤「ダニアース™」を畳の中と上に噴霧

④ バルサン™やアースレッド™などのノミ駆除用のくん煙剤やくん蒸剤を各部屋で炊く  
 (今回はくん蒸剤を使用しました。煙が出ないタイプなので、燻煙タイプよりも刺激は少なかったです)  
 ちなみに、1回のくん煙では退治しきれず、1週間に2回炊きました

④ 毎日掃除機をかけ、コロコロ粘着テープをかける

⑤ ペットの週1回のシャンプー

これだけしても2週間程は毎日1,2匹の生きているor死骸のノミが見つかります。
2週間経つと、卵やサナギ、幼虫もいなくなるのか、新たに生きているノミは見つからなくなりましたが、 完全に死骸まで見つからなくなるのにはほぼ1ヶ月かかりました。

今回しておいてよかったのはペットのノミ・ダニ予防。
予防していたからこそ、ペットを吸血したノミが卵を生む前に死ぬので、大繁殖を防ぐことができました。
ペットがお外に出なくても、周囲にのら猫さんがいる環境などの場合、窓辺や縁の下からノミが侵入してくる場合があります。
また、屋外で人間に付着して家の中に持ち帰る事もあります。
何度も言います!!ノミに咬まれたらとてつもなく、痒い!!
一度家の中に入ったらその駆除と掃除が非常に面倒!!
こんなに大変だとは想像していませんでした。
皆様にこんな思いをして欲しくないので、ノミ・ダニ予防を強くお勧めします!

以上我が家の夏の一大事件簿~ノミ編~でした。

動物病院 京都 ねこの病院
動物看護師 山脇 友香理

谷田家にゃん日誌vol.9 ~やっとでた!~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。
最近は朝晩が涼しくなり、過ごしやすい気候が続いていますね。
秋と言えばスポーツの秋、読書の秋、そして…食欲の秋!!
猫ちゃんたちも暑い夏を越して食欲が増すことがあるようです。
ぽっちゃりには注意しましょうね。

←勢いよく食べるくりさん…落ち着いて…

 

さて、前回の谷田家にゃん日誌vol.8(https://neko-kyoto.jp/blog/blog-22451/

子猫ちゃんを病院へ連れて行きました。
今回はそこから数日~1週間後くらいのお話です…

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ご飯も少しずつ自分で食べれるようになって
だいぶ活発になってきました。
猫カゼの方はまだ少し症状が残っていたと記憶しています。

そんな中
母「食べるようになったけどうんち出てないね…」
とそんな会話をしておりました。

栄養不良があったり、食事量が少ないと毎日の排便がないこともあります。
ただ、ご飯を食べれるようになっても出ていなかったので2人で心配していました。
今日1日うんちが出なかったら、明日また病院に行こうかな…そう話していた夜……

谷田「うわっ!!」

 

なななんと!谷田の足の上でうんちをしてしまいました!!
しかも柔らかい!!!
赤いチェックのズボンだったな~(18年経ってこんなことをまだ覚えています)
お気に入りだったのですが、処分しました…

この時、母はすごく喜んでいましたが、
小学生の私は早くなんとかしてよ~と思っていた記憶があります。

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子猫のうんちに関するポイント
①ミルクを飲んでいる場合は柔らかいうんちの可能性が高い
 子猫の間は、ほぼ液体のものがご飯なので便が緩くなる傾向があります
②検便の実施
 寄生虫感染などを調べる必要があります
 万が一、お腹(消化管)に寄生虫がいると子猫ちゃんの成長が遅くなる可能性があります
 なるべく素手で触らないように取りましょう
 乳幼児のお子様など免疫力の低いご家族がいらっしゃる場合はなるべく触らないように注意してください
③うんちが出ない場合は病院まで
 排便介助が必要な子猫たちは病院で排便マッサージの方法などを再度確認してみましょう

 

では、また次回皆様とお会いできることを楽しみにしています。

動物病院 京都
ねこの病院院長 谷田美和子

子猫を迎えられた方へ ~子猫育てのいろは~

こんにちは。動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。
9月に入りもうすこしで過ごしやすい気候が近づいてきました。
そして、台風10号の到来などもありいよいよ秋だなと思っています。
※台風や地震の後などにも体調を崩しやすい猫ちゃんは多いので、
いつもと違う様子があればご相談くださいね

 

さて、毎年春秋といえば子猫シーズン!
待合室から「ぴゃ~ぴゃ~」という声が聞こえると
いつも看護師さんとほっこりしています。
今年もそんな季節が近づいてきました。

今回はそんな時期にピッタリ?の子猫育て特集です♪
初めて子猫ちゃんを保護された方も経験者の方も是非見ていただけるとありがたいです。

 

①うちのこは生まれて何日くらい?(参考表を見てみましょう)


(2020.09.10 訂正)

 

②子猫育ての必須アイテム
・子猫ミルク(新生児は病院での処方がオススメ)
・哺乳瓶、スポイト、注射器などの哺乳グッズ(どれが好みかはその子次第…)
・体重計(院内ではキッチン用を使用しています)

  

 

③子猫がどんな風に成長するのか?(あくまでも目安ですが…)

 

④子猫に必要なお世話は?
もっとも手がかかるのは生後0日~2,3週間までの子猫を拾われた方です。
この時期の子猫は
・ごはん
・排尿
・排便
を自らすることが出来ないため、人の介助が必要不可欠になります。
特に最初の2週間ほどは3時間おきに哺乳が必要なため、育猫疲れが出られる飼い主様もチラホラ…

⑤育猫日記の付け方
・日付
・時間
・体重
・排尿、排便の有無
・食事量
が記載できるようなものを作成してみましょう!
ノート、Excelなど使いやすいものであればなんでもOKです。
成猫さんになったときに思い出の品になること間違いなし!

 

その他にも、子猫育てには様々な不安や悩みがつきものです。
是非、お気軽に病院までお越しください。

動物病院 京都
ねこの病院院長 谷田美和子