谷田家にゃん日誌 vol.49 ~ついにご対面~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

 

この一週間「誤食」での来院がなさそうでホッとしています。

 

さて、前回子猫のエネルギー発散の重要性についてお話しましたが、
いよいよ、ご対面の準備をしないといけません。


一般的なご対面の仕方は以下が良いとされています。

 

それを受けて、谷田が実施していた方法がこちら。

【図 差し替え予定】

 

・・・・・・しかし・・・

さすが、多頭飼育で14年過ごしていただけのことはあり

「完全無視」を決め込むくりさん。

まぁ、これくらいの反応のほうがよいのですが・・・

一般的なやり方が谷田家では無意味だなと感じた瞬間でした。

そうこうしている間に、陽坊っちゃんが隔離の柵を飛び抜ける頻度が増え

一緒の空間で過ごすようになったことは言うまでもありません。


~多頭飼育を始める方へ~

谷田家の子たちは小さい頃から多頭飼育に慣れているので、

今回もあまり抵抗なく受け入れてくれましたが、

一人っ子生活が長い猫ちゃんだとうまく行かない場合があります。

多頭飼育を成功させるコツは『無理をさせないこと』だとおもいます。

「絶対仲良くなってほしい!!」「猫団子で寝てほしい!!」

というのを無理強いしないであげてください。

同じ猫でも性格もパーソナルスペースもそれぞれです。

(※クラスでも日常話したりはするけど、あまり一緒に遊ばない人っていませんでしたか?)

離れ離れで寝ていても、

 『顔を合わせるなり怪我をするような喧嘩をする』

というのがなければ花丸だと思います!

 


動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.48 ~オイラは遊ぶことが仕事なんです~

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。

本日はバレンタインデー!
ですが猫ちゃんには危険がいっぱい(?)のイベントです。
理由は2つ

・チョコレートの誤食
 正直ワンちゃんほどは頻度は高くないかと思います
・ラッピングのリボン類の誤食
 コチラのほうが頻度が高く、かつ重症になりやすいので注意です

ねこの病院に来られている患者様で上記の来院がないことを望んでいます。


さて、前回なかなか消えないクリプトスポリジウムに悩まされた谷田ですが

自宅に連れ帰った後も熱湯消毒は続けました

トイレを2個用意し

毎日、出勤前に熱湯消毒し帰宅して洗って翌日また使う

というのを繰り返していました。

 

←くりさんと陽坊っちゃんのケージの間にシートを敷いて、

   トイレの砂が飛び散っても大丈夫なようにもしてみました

 

 

 

※実は1ヶ月後くらいで再チェクしてまだ陽性だったのにはさすがに敗北宣言しました・・・

 

家に連れ帰った後は基本的にケージの中で過ごしていたので

くりさんも

 

 

 

 

 

 

 

「なんかおるなー。なんやあれ?」

程度の感想でした。

 

ただ、しばらくすると

陽坊っちゃんの本領発揮・・・

「だせー!」「遊べー!!」「かまえー!!!」

と泣きわめき、部屋の中はぐっちゃぐちゃ・・・・・・

それはそうです。

遊びたい盛りの幼稚園~小学校低学年くらいの子供に

「家から出ちゃダメ!ゲームも禁止!!」

と言っているようなものですから・・・そりゃまぁストレスたまります。

このままだと、問題行動に発展する可能性もあるので

 

←何故か得意げな表情・・・

 

 

 

 

 

廊下を開放して、一日のうち何回か遊ばせるようにしました。

子猫は食べること、眠ること、遊ぶことがお仕事ですからね。

その結果、少し落ち着く時間が増えました。


子猫ちゃんと過ごしている皆さんへ

子猫ちゃんがやんちゃすぎて困る、なかなか寝てくれない、甘噛みがひどい

というとき、十分なエネルギー発散ができていない可能性があります

今一度、一日の遊ぶ時間や内容を見直してみてくださいね。

 

一日中、家の中で自由に過ごさせてあげたらいいんじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが谷田は「家に人がいない時はケージ派」。

これは約12~13時間の留守中に誤食や怪我などの事故から猫ちゃん自身を守るため。

 

「うちの子お利口だからそんなことはない」は通用しないと思っています。

『子猫は何をするかわからないので信用しない』が

谷田 一個人、いままで猫ちゃん10頭と生活してきた教訓です。

あくまでも個人の感想なので、ケージ強制ではないことだけご注意くださいね


動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子

谷田家にゃん日誌 vol.47 ~お久しぶりですクリプトさん!~

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です

2月になり
暦の上では春らしいですね
まだまだ寒いですが・・・

さて、前回のにゃん日誌にてなかなか軟便が治らず
外部検査を実施した陽坊っちゃん。
今回はその後のお話をしたいと思います。


まずは再度検査結果を載せてみます

 

 

 

 

 

 

 

陽性(+と表示のあるもの)は

①猫コロナウイルス
 「コロナ」と聞くと、昨今私達人の世界ではやっているCOVID-19を連想しますが、
 全く別のコロナウイルスです。
 猫ちゃんのコロナウイルス感染症には
 FECV(腸コロナウイルス)とFIPV(猫伝染性腹膜炎ウイルス)
 の大きく2つのタイプがあります。

 今回、陽坊っちゃんは臨床症状などからFECVタイプでした。
 基本的に腸コロナウイルス自体の病原性はさほど高くなく
 症状も軽症なことから対症療法を施すことが一般的です。
 (※つまり、目くじらを立てて倒す相手かというと・・・という解釈)

 

②クリプトスポリジウム
 原虫(寄生虫感染)の病気
 今まで何頭もこの検査を実施してきましたが陽性出たのを見たのは初めてです。
 そして・・・
 「お久しぶりです!」となりました
 実は、大学のときに寄生虫研究室に所属していたので割と顔なじみの寄生虫だったのです。

 この寄生虫も重篤な症状は起こしにくく、自然治癒することが多い。
 加えて日本では抗クリプトスポリジウム薬はなく・・・
 (※こちらも、①と同様のニュアンスですね)

 しかし公衆衛生上は重要な寄生虫だったりしますので
 糞便中に排出されたオーシスト(寄生虫の卵)を死滅させ再感染させないことが重要
 

ということで、結局「コレ!」という治療がないため
ひとまず
「寄生虫には熱湯消毒」という恩師の言葉を思い出しながら
ひたすらケージ、タオル、トイレを熱湯消毒
そうすれば陰性になり晴れてお家にお迎えすることができるだろう!
ということで頑張ってみました
スタッフの皆も協力してくれました。ありがとう。

 

・・・・・・10日後・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

あんなに頑張ったのに・・・さすがに少し疲れました・・・

寄生虫感染で来院される方にお話している熱湯消毒。
かなり大変ですし、消えていなかったときの精神的疲労が…身にしみて実感しました。

熱湯消毒頑張ってくださっている患者様、心からありがとうございます。


さて、さすがにこれ以上病院に置かせてもらうわけにも行かないので

自宅でも

①熱湯消毒を行う

②しばらくはケージから出さない

③くりさんとは接触させない

という条件で、旦那さんとも合意し自宅につれて帰ることにしました。

 

いよいよ、2頭との生活のスタートです
ここから一体どんな毎日が待っているのでしょうか?

続きは次回をお楽しみに

 

動物病院 京都
ねこの病院 
院長 谷田美和子