こんにちは。
動物病院 京都 ねこの病院獣医師 尾関康江です。
今年も残すところ1ヶ月近くとなりましたね。 年々1年が過ぎるのは早いなと感じております。
今回は、レントゲン検査についてです。レントゲン検査といえば、どんなことを思い浮かぶでしょうか?医療ドラマなどで、俳優さんが、フィルムに映った白黒の画像を見て、「がんですね」と言っているイメージでしょうか?(ちょっと古かったですね…笑)
ねこちゃんの場合、呼吸器の病気が比較的多いので、レントゲン検査は重要なツールになります。また、全身麻酔が必要な処置の前検査として撮影します。
健康なねこちゃんのレントゲンはこのように写ります。
横から見ると、

仰向けの状態では、

の様に見え、骨や水などは白く写り、肺など空気が多いところは黒く写ります。 各臓器はその間の灰色で写ります。
① 心臓の評価 健康な子と比較して大きくないか

② 肺の評価 白っぽくないか、何か影はないか

③ その他の評価 肋骨は折れたり、変形がないか

横からみると分かりにくいので、仰向けの画像を見てみると

肋骨が折れていました(赤い矢印)
などといったことを評価していきます。
レントゲン検査での被ばく線量はとても少なく短時間でできる検査ですので、少しでもご心配な症状があればご相談下さい。
今回は胸の部分についてでしたが、お腹の部分については、また別の機会にブログを書かせて頂きますね!
動物病院 京都 ねこの病院
獣医師 尾関康江
こんにちは、動物病院 京都 ねこの病院 獣医師 尾関康江です。
お盆が明け気温が高く、汗かく毎日ですね。
先日、東京にある猫専門病院の院長先生がされたセミナーを受けました。ねこちゃんのトイレについてだったのですが、ガッテンできたことが多々ありましたので、今回はねこちゃんのトイレについて書きたいと思います。
話はねこちゃんで最も多い膀胱炎の1つであります、特発性膀胱炎から始まります。
特発性というと原因は様々でその1つにトイレのことが出てきました。
何気なくあるトイレですがとても重要な役割を果たしています。
ねこちゃんによって好みのトイレって違うんだろうなと漠然と思っていましたが、ねこちゃんがそのトイレを気に入っているか見分けるポイントがいくつかありました!
・トイレの縁に手をかけてトイレをする
・トイレをしたと思ったらすぐに出てくる
・トイレの砂ではなく、壁をかく
このような仕草があった場合は、トレイの形状やねこ砂の成分を見直した方が良さそうです。
また、トイレはなるべく大きいものを設置、ねこ砂は掘った時に床が見えないくらいたっぷり入れるというのも重要みたいです。
意外だったのですが、ねこちゃんはうんちがトイレの中にあるということよりも、うんちの匂いが残っている場合そのトイレを使うのが嫌みたいです。なので、ある一定期間で猫砂の総入れ替えをしてあげて下さいね。
ねこ砂の種類ですが、鉱物系と系が大きく分けてありますが、実験の結果 鉱物系を好むねこちゃんが多いそうです。ただ、個人差があるので、お家のねこちゃんはどれが良いか色々と試してあげて下さいね。
雑談になりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。
動物病院 京都 ねこの病院
獣医師 尾関康江
こんにちは。
動物病院 京都 ねこの病院 獣医師尾関康江です。
梅雨が明け、間もなく夏が来ますね。
唐突ですが、ねこちゃんの寿命はここ数年で長くなっています。
15歳以上のねこさんの8割以上が腎臓病にかかると言われています。腎臓の3分の2が機能しなくなってようやく症状が出るので早期発見が中々難しいのですが、少しでも早く見つけられるよう、書きたいと思います。
原因ははっきりとは分かっていませんが、腎臓がゆっくり線維化(硬くなるイメージです)し機能が落ちていきます。
症状として多いのは、
・お水を飲む量が増える

・吐き戻しの回数が増える(体内の老廃物が増えるためです)

・食餌量が減ってくる
・口臭がきつくなります
・毛艶が落ちます

腎臓病になった場合、ひとでは腎移植や透析ですが、ねこさんではまだその方法が難しく基本的には
・点滴(老廃物をおしっことして排泄する)
・腎臓に優しいごはん
・腎臓の負担を軽減する血管拡張剤
が主になります。

7歳を超えてこられたねこさんは今の健康状態を把握するため、なるべく早く病気を見つけてあげられるよう病院を受診されて下さいね。治療法も多様にありますので、何かご心配ごとがありましたら何なりとご相談下さい。
動物病院 京都
ねこの病院
獣医師 尾関康江