2022.01.24
スタッフブログ
こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。
今月は雪が降ることも多く、寒い日が多かったです。
そんな中こんなご相談がよくありました
「くしゃみするようになったんですよね~」
「鼻水がでて…」
人だったら風邪かな?と思う症状ですが、ねこちゃんはどうなのでしょうか?
そこで、今回はくしゃみや鼻水が出た際のねこちゃんの病気をご紹介します。
初めにこのブログを見ている皆様に質問です
□ねこちゃんのご年齢は?(子猫さん?成猫さん?シニアさん?)
□症状はいつから出ていますか?
□症状が出始めてから現在まで、悪化はありますか?
□鼻血はでますか?
□鼻が腫れたりしていませんか?
まず多いのが
①「感染症」疑い
・若齢であるor若齢から症状がある
・鼻水は膿っぽい
・ワクチン未接種
などが当てはまることが多いです
この場合、適切な抗生剤や点鼻薬の使用で症状の改善を目指します。
鼻づまりの症状がひどく、呼吸困難や睡眠障害がでているようなこの場合
ネブライザーという治療を行うことで症状が改善する場合があります。
次に少し注意が必要なものです
②「鼻腔内の腫瘤」「鼻腔蓄膿症」 疑い
・高齢で初めて症状が出た
・症状が慢性化している、①の治療で改善しない
・基本的に鼻が詰まっている
・鼻血が出る
・鼻筋が腫れてきた
などがある場合、やや注意が必要です
←CT検査および組織生検にて
鼻腔リンパ腫と診断されたねこちゃんの
鼻付近を拡大したものです
鼻筋が左右で非対称です
この場合、一般的な感染性鼻炎の治療を実施して改善を認めない場合は
より詳細な検査(CT検査や組織生検等)で原因を突き止め、それに応じた治療を行うほうが良い場合もあります。
こういった長期の症状の場合、診察の際に詳しくお話させていただきますので
お気軽にご相談ください。
また、上記には上げていませんが
鼻ぺちゃ猫種さん(ペルシャさん、エキゾチックさん等)やスコティッシュ・フォールドさんも
鼻関係の疾患が多い猫種さんになりますので
何か気になることがあればご来院ください
動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子