2021.07.12
スタッフブログ
こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。
先月より行われていた、動物病院 京都(本院)の改装工事ですが、
皆様のご協力もあり、予定より早く終了することができました。
よろしければ、新しく生まれ変わった本院ものぞいてみてくださいね。
改装終了に伴い、7/8(木)より
ねこの病院は今まで同様、獣医師1名・看護師1名で診察を行っています。
ご予約が取りづらい状況が続き申し訳ございません。
急を要する症状の場合は一度ご連絡いただけると幸いです。
さて、前回はシニア期のねこちゃんの飼い主様へのお話でした。
今回も、シニア期のねこさんにあるあるの事ですので、
是非ご覧ください。
2019年7月
なんか最近よく鳴くな・・・
5月に引越ししたから、今になって落ち着かないのか・・・?
それとも年だから認知症か⁉(当時15歳)
と、またまた何やらやらかしているくりさん・・・
←「失礼な!」なにもやらかしていないですよ!
と当時お気に入りの箱の中から…
そういえば、ちょっと痩せた気もするな…
また腎臓か?でもご飯よく食べて、吐いてもないしな…
ということで
2019年7月19日 受診
体重 3.64kg (2018年7月 3.96kg)
と、特にダイエットもしていないのに体重が減っていました。
そして血液検査の結果がこちら…(気になるところのみ抜粋)
みると、腎臓の数値は問題なく維持しています。
…しかし…
……そっちかぁ~。 と思った瞬間でした。
表の「T4」という値が高く、しかも機械の測定可能範囲を大幅に超えています…。
このT4という値は、甲状腺疾患を見つけるためのものです。
過去にも同じ項目の測定をしており、以下がその推移です。
約1年で基準値を大幅に超えている結果になっています。
くりさんは認知症ではなくシニア猫さんによくある
「甲状腺機能亢進症」
が原因で、上記の症状が出ていたのです。
中年齢以上(8歳以上)の猫ちゃんとお過ごしの方へ
・食欲旺盛なのに痩せてきた
・よく鳴くようになった
・怒りっぽくなった
等の症状は甲状腺機能亢進症の際によく見る症状です。
※上記以外にも、反対に食欲低下や下痢などもあります。
すこしでも気になった方は一度健康診断を受けてみてくださいね。
ちなみに、谷田家にゃんズは8歳を超えてくると半年~1年に1回
甲状腺なども含めて健康診断をするように心がけています。
動物病院 京都
ねこの病院
院長 谷田美和子