谷田家にゃん日誌 vol.32 ~自宅治療への切り替えと看取り~

こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

最近は梅雨明けか?と思わせるほどのお天気と暑さが続くことがありますね。
また、これからの時期は台風シーズンでもあります。
こういった荒れ模様のお天気の時期も、
ストレスなどから膀胱炎になるねこちゃんを多く見かけます。

 

いつもと違う様子があれば、ご相談ください。


前回の谷田家にゃん日誌vol.31で

肺に腫瘍が見つかり胸に水が溜まっていたみいさん。

検査の結果、肺腺癌が疑わしいという結果でした。

 

腫瘍が見つかった時に重要なのは(腫瘍に限らずかもしれませんが)

①ねこちゃんとどういう風に過ごしたいか

②検査や治療をどのようにしてあげるか

ということを、ご家族皆さんで話してもらうことだと思っています。

 

谷田家の場合

①なるべくお家で過ごさせてあげたい
 痛みなどの苦痛は取ってあげたい
 できるだけ楽に過ごさせてあげたい

②積極的な検査(この時CT検査が候補でした)は望まない
 外科手術や抗がん剤も望まない
 対症療法(痛みをとる)などはしたい

という形でした。

 

そのため、なるべく家族と一緒にいられる時間を作ることを目標に

以下の治療に切り替えることにしました。

①自宅への酸素室設置
 酸素室をレンタルしてくださるところが数社あります。

②自宅点滴
  水分補給・栄養補給などを目的に

③好きなものを食べてもらう!! ←地味ですが、一番大切だと思っています!

 

←酸素室(自宅)の中での様子

実の子(ちびさん)のことが大好きだったので

一緒に酸素室に入っていました。

いつも通り、ちびさんの上に乗ってご満悦です。

 

 

そして

この写真を撮った5日後の夜中

家族にだっこされながらゆっくりと穏やかな顔で虹の橋を渡りました。

ちょうど私もお休みだったので1日中一緒に過ごすことができました。
(わかってたのかな・・・?)

 

正直なところ、具合が悪くなった当初は

「なんでもっと早く見つけてあげられなかったのか」とすごく後悔しました。

今もそれが消えたわけではありませんが、

最期の2週間、一緒に過ごした時間は私にとっても穏やかなものでした。

その時間があったからこそ、家族とみぃさんの話を笑顔でできると思っています。


このように、

腫瘍を含めて重篤な病気を抱えていたり、シニアねこちゃんとご生活されている方には

看取りの問題は避けて通れないものです。

それと同時に「これが正解」というものがない問題でもあります。

何が良いかは、ねこちゃんとそのご家族によって様々です。

つらいことかもしれませんが、少しご家族で話し合いをしてもらったり

「こんな風に思っているんだけど、どうしてあげるのがいい?」と

私たち病院のスタッフにご相談いただくこともよいかもしれません。

 

少しでもご家族の不安を解消し、ねこちゃんがなるべくしんどくないように

そして、しばらくしたら「こんなこともあったよね~」と少し笑顔で話せるような

そんなお手伝いが出来たらと思っています


動物病院 京都
ねこの病院院長 谷田美和子