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レントゲン検査の役割

2020.11.18

スタッフブログ

こんにちは。
動物病院 京都 ねこの病院獣医師 尾関康江です。
今年も残すところ1ヶ月近くとなりましたね。 年々1年が過ぎるのは早いなと感じております。

今回は、レントゲン検査についてです。レントゲン検査といえば、どんなことを思い浮かぶでしょうか?医療ドラマなどで、俳優さんが、フィルムに映った白黒の画像を見て、「がんですね」と言っているイメージでしょうか?(ちょっと古かったですね…笑)

ねこちゃんの場合、呼吸器の病気が比較的多いので、レントゲン検査は重要なツールになります。また、全身麻酔が必要な処置の前検査として撮影します。
健康なねこちゃんのレントゲンはこのように写ります。
横から見ると、

仰向けの状態では、

の様に見え、骨や水などは白く写り、肺など空気が多いところは黒く写ります。 各臓器はその間の灰色で写ります。

① 心臓の評価 健康な子と比較して大きくないか

② 肺の評価 白っぽくないか、何か影はないか

③ その他の評価 肋骨は折れたり、変形がないか

横からみると分かりにくいので、仰向けの画像を見てみると

肋骨が折れていました(赤い矢印)
などといったことを評価していきます。

レントゲン検査での被ばく線量はとても少なく短時間でできる検査ですので、少しでもご心配な症状があればご相談下さい。

今回は胸の部分についてでしたが、お腹の部分については、また別の機会にブログを書かせて頂きますね!

動物病院 京都 ねこの病院
獣医師 尾関康江