2020.09.15
スタッフブログ
こんにちは。
動物病院京都ねこの病院、看護師の山脇友香理です。
異常な暑さ、コロナ禍の中、皆様この夏はいかがお過ごしになられたでしょうか。
我が家ではコロナ禍ならぬ、ノミ禍に大騒ぎする事件が起きました!!
8月初旬、「最近何か虫によく刺されて痒いな~」と思っていました。
ある日、我が家はミニチュアダックスフンドを飼育しているのですが、その子のケージをお掃除していると・・・
「ん??この茶色いのはノミの死骸??」 おかしいな、毎月予防薬飲ませているし(犬はフィラリアとノミ・ダニ予防薬が一緒になった経口タイプ)
7月は雨ばかりでお散歩にも行っていないし、毎週シャンプーもしているのになんでだろう??と思っていました。
が、これはまだまだ序章に過ぎませんでした。
数日後、飼い犬の顔に生きているノミが!!
嘘!?と目を疑いました。
一体どこから入ってきたのか!?その時はまだ気づいていませんでした。
とりあえず、ケージ内の敷物や、普段いる場所のカーペットのお洗濯。
でもおかしい、どこから入ってきたんだろう??
まさか・・・
実はそのちょっと前にのら猫さんが、我が家の縁の下で出産していたので、もしかして・・・と思い
普段あまり入らない座敷の畳の上を目を凝らして見てると、ピョンピョン何か黒いものが飛び跳ねています。
そうです、座敷の畳でノミが繁殖していたんです。
↓↓↓
(写真では大きく見えますが、実際はゴマ粒より小さいくらい)
母に話すと、実は私も最近何かに刺されていて、すごく痒かったんだと言い、父も同じく刺されていました。
ノミに刺されると蚊に刺された以上に痒く、痒みも長期化します。
市販の塗り薬で痒みがマシになる場合もありますが、またすぐに痒くなります。
刺された場所は主に足首や足の甲、またカーペットに横になったりしていたため、背中や腕、お腹にも刺し傷がありました。
↓↓↓実際に咬まれた足(;_;)
それからノミ退治に大忙し。
以下記載内容は我が家のノミ退治の方法です。
もし、同じ被害に遭われている飼い主様がいらっしゃれば、参考にしてみてください。
① ペットにノミダニ予防薬を投薬する(我が家では毎月投薬しているのでこれはOK)
② 捨てれる布製の物(カーペットやペットのベッドなど)は捨てる
捨てられない布製品は熱湯をかけてから洗濯
乾燥機をかけれる物は70度殺菌コースで乾燥
ノミの卵は高温を苦手とするので、カーペットや布製品に付着している事が多いです
③ 畳の場合は畳に針を刺して噴射する殺虫剤「ダニアース™」を畳の中と上に噴霧
④ バルサン™やアースレッド™などのノミ駆除用のくん煙剤やくん蒸剤を各部屋で炊く
(今回はくん蒸剤を使用しました。煙が出ないタイプなので、燻煙タイプよりも刺激は少なかったです)
ちなみに、1回のくん煙では退治しきれず、1週間に2回炊きました
④ 毎日掃除機をかけ、コロコロ粘着テープをかける
⑤ ペットの週1回のシャンプー
これだけしても2週間程は毎日1,2匹の生きているor死骸のノミが見つかります。
2週間経つと、卵やサナギ、幼虫もいなくなるのか、新たに生きているノミは見つからなくなりましたが、 完全に死骸まで見つからなくなるのにはほぼ1ヶ月かかりました。
今回しておいてよかったのはペットのノミ・ダニ予防。
予防していたからこそ、ペットを吸血したノミが卵を生む前に死ぬので、大繁殖を防ぐことができました。
ペットがお外に出なくても、周囲にのら猫さんがいる環境などの場合、窓辺や縁の下からノミが侵入してくる場合があります。
また、屋外で人間に付着して家の中に持ち帰る事もあります。
何度も言います!!ノミに咬まれたらとてつもなく、痒い!!
一度家の中に入ったらその駆除と掃除が非常に面倒!!
こんなに大変だとは想像していませんでした。
皆様にこんな思いをして欲しくないので、ノミ・ダニ予防を強くお勧めします!
以上我が家の夏の一大事件簿~ノミ編~でした。
動物病院 京都 ねこの病院
動物看護師 山脇 友香理