実はお尻が痛いのです… 肛門腺破裂のお話

こんにちは
動物病院 京都、ねこの病院 院長の谷田美和子です。

先日は突然の真夏日となりましたが、皆様のねこちゃんは体調崩されていませんか?
うちの子(くりさん)はフローリングで伸びていました…。

さて、今回はこの1か月の間でよくご来院された病気について書きます。

「2,3日前からご飯を食べないんです」
「うんちが出ていなくて」
「隅っこに隠れて元気がなくて」

これは消化器系の病気かな(胃腸炎など)?重症なのかな?と思いつつ診察を進めます…

すると…

谷田『ありゃー、肛門腺破裂ですね…』
飼い主様「なんですか?それ???」

肛門腺破裂とは
ねこちゃんには肛門の左右(時計の4時8時の方向)に1つずつ肛門腺(肛門嚢)といわれる袋があり、中に液体が含まれます。
通常は排便時や怒った時などに、この液体が出てくれるのですが…
細菌感染や炎症が起こると正常に液体が出なくなり、皮膚が破れて穴が開きます
(想像しただけで痛い…)
この状態を、肛門腺破裂(肛門嚢破裂)と言います

痛みでご飯を食べなくなったり、排便時に痛みを伴うので我慢をする。
という症状が出てしまいます。

治療は
・残っている液体の絞り出し(これがまた痛い‼)
・患部消毒
・状態に応じて痛み止めや抗生剤のお薬
となっています。

破裂の度合いにもよりますが、発症から完治まで3~4週間ほどかかることが多いです。
ちなみに、さきほどの猫ちゃんの18日後がこちら↓ だいぶきれいになりました
治った後は定期的な肛門腺絞りが必要になるので、ご来院される方も多くいらっしゃいます。
ちなみに我が家のくりさんも前科もちです…
この病気になっている皆さん、一緒に頑張りましょうね…

 

と、食欲不振の原因は内臓の病気(胃腸・腎臓など)だけに限りません。
いつもと違うな?ということがありましたら、お気軽に病院にご相談ください。

ねこの病院
院長 谷田美和子