2017.02.06
スタッフブログ
こんにちは。
京都市 上京区 動物病院 京都 ねこの病院 獣医師の谷田 美和子です。
スタッフブログでも取り上げましたが、ねこの寄生虫症は大事なので、ねこの病気編でも取り上げたいと思います。
それでは、最後のテーマです。
「寄生虫の話」
※前回登場したフィラリアも寄生虫ですが、ここではお腹に住む寄生虫を中心にお話します。
寄生虫が問題になるのは次の3つの点から
①下痢、食欲不振など消化器症状を引き起こす
②子猫では重度感染で命を落とすこともある
③人にも感染する可能性があるものもいる
「うんちに白い糸みたいなものが出ています!!!」
というような形で寄生虫と遭遇されたご経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
人では過去に駆虫などがしっかりと行われていた結果、寄生虫にはあまりお目にかからなくなりました。
しかし、ねこさんは違います。
特に、野外には未だに回虫、瓜実条虫、コクシジウムなど様々な寄生虫が存在しています。(写真は前記の寄生虫です。)
寄生虫からねこさんを守るため以下の2つをお願いします。
①うんち検査
ねこさんを家に迎えられた際はなるべくはやい段階で病院でうんちの検査をしてもらいましょう。
うんちの中に寄生虫の卵が出ていないか見ることが出来ます。
※寄生虫のライフステージによってはうんちに卵が出ていない可能性もあります。
②寄生虫駆除および予防
病院で取り扱っている駆虫薬には、同時にノミダニ予防も可能なものもあります。
前回のお話と合わせて同時に予防できればと考えています。
寄生虫病は決して過去の病気ではありません。
また、ねこさんだけでなく人も注意が必要なものもありますので、
ねこさんを守るだけでなく、人の健康も守るために適切な予防・治療を行いましょう。
以上、全3回を「ねこさんの予防」というテーマでお届けしました。
ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽に病院にご相談下さい。
動物病院 京都
ねこの病院
獣医師 谷田美和子