2020.11.05
スタッフブログ
こんにちは。
動物病院 京都、ねこの病院院長の谷田美和子です。
先日、温かい布団から抜けれずに二度寝してしまい
危うく寝坊するところでした…。
起こしてくれたくりさんに感謝です(ごはんが欲しかっただけ)
さて、こんな症状が出ている猫ちゃんはいませんか?
①猫ちゃんの耳や鼻付近が脱毛している(写真左のようなガサガサした皮膚病変がある)
②子猫である or 子猫との接触がある
③ご家族(人)で写真のような皮膚症状があり、痒い
上記に当てはまった場合
「皮膚糸状菌症」
という、猫ちゃんの皮膚の病気の可能性があります。
原因はMicrosporum canisなど、いわゆる「カビ」の仲間です。
実はこのカビ、上記③の写真のように人にも感染して皮膚病を起こす人獣共通感染症なのです。
※ちなみに、私も保護していた子猫ちゃんから感染したことがあります…。痒かったです。
診断にはウッド灯(紫外線照射装置)や顕微鏡を用います。
すると…
←毛が蛍光の黄緑色(アップルグリーン)に光ります
分かりづらいのでもう1枚
←毛が2本光っています!
そしてこれを顕微鏡で見ると…
←毛の表面に大量のカビ胞子が!!!
内服薬などで治療を行いますが、
これがなかなかしぶといので重症度によっては
長期間の治療が必要になることもあります。
このように、たかが猫ちゃんの皮膚病!
と思っていると、自分にまで皮膚病が…ということもあります。
うちの子もひょっとして?と思われた方は
一度ご受診くださいね。
その際、他の猫ちゃんへの感染リスクなどを考慮してお車で待っていただくなどを
提案させていただくことがございますのでご了承下さい。
動物病院 京都
ねこの病院院長 谷田美和子